
糖尿病は2010年現在において、世界の成人人口のおよそ5~6%、2億4600万人が抱える病気で、年間に380万人以上が糖尿病の引き起こす合併症などが原因で死亡しています。これは世界のどこかで、10秒に1人が糖尿病に関連する病で命を奪われている事になります。糖尿病患者の増加は特に発展途上国で顕著に見られ、経済成長、生活水準の向上、教育改善の大きな妨げとなっています。
日本国内では、2006年現在において約820万人に糖尿病の疑いがあります。また、糖尿病の可能性を否定できない人が約1,050万人おり、合計で総人口の10%を超える約1,870万人が糖尿病患者と推測されています。
年間において糖尿病が原因で亡くなる方は約1万人以上であることに対して、糖尿病の治療を受けている方は約247万人しかおらず、糖尿病患者と推測される方の13%しか糖尿病の治療を受けていない事となります。
糖尿病は自覚症状が少ないので治療を受けないケースが多くあることが、その要因と考えられています。
我々糖尿病専門医は、このような自覚症状のない方に対して注意を促し、糖尿病検査の受診をすすめています。
自覚症状のないまま糖尿病を放置しておくと高血糖が原因で様々な臓器に障害をもたらします。
とくに三大合併症として、神経障害、網膜症、腎症の三つの病気が起こりやすくなり、以外にも、心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞、皮膚病や多くの感染症にかかりやすくなります。重度の場合は、えぞ(足の病気)で足を切断しなければならなくなるケースもあります。
ですので、肥満が気になる方や尿のにおいがきになる。全身がだるい、疲れやすいなどの症状がある方や40歳以上の方は一度糖尿病検診の受診をしてください。
受診の際は、お気軽にお問合せ下さい。